現在Mac OS Xで親指連続シフトが使用できないことで、飛鳥カナ配列の使用を断念したということがあります。
私が親指シフトのメリットとして考えていることは、大きいもので2つあります。
ひとつは、親指を使うことで、他の指の負荷を下げられること。
もうひとつは、同時打鍵をすることで、1文字1打鍵動作にできることです。
今になって飛鳥の配置を見ると、外来音対応が不十分に見えること、かなり右手優先であることなど、
私の好みに合わない部分があるのがわかったので、自分が親指シフト配列を使うならどう配置するか、と考えて配列を作ってみました。
名前は、飛鳥の“鳥”からの連想で「蜂鳥配列」とします。
以下に配列表を示します。
【アンシフト(単打)】
ざなとゆ「 」ヴきーづぴ改
のたかいご むんくしてほBS
えゅょゃぜ っうりみぐ
【左手親指シフト】
ぽせどぁ: ’ぅじちぢ?改
おあまもぃ ずするではひESC
ぇぼぶねぉ ふつ、。べ
【右手親指シフト】
(よさぱ〜 ;ぬめや)!改
れをがこぞ ぺらけにだへBS
ろげそば@ びわぎぷ・
以下で、配置方針などを説明します。
RYUBGHを避ける/連続シフトを活用
飛鳥と同じく、RYUBや、GHをなるべく避けるように配置しました。このことでアンシフト率が下がっていますが、連続シフトを活用することで、シフト負荷を下げるようにしました。
また、ホームポジションをなるべく多く使うようにしました。(55%程度)
右手を少し優先
各手の使用率は、右手54%:左手46%程度です。右手特化にしなかったのは、私が“両利き寄りの右利き”であるらしいことも関係しています。
拗音/外来音の配置
ほとんどの拗音と外来音は、交互打鍵で入力できるようにしました。(「イェ」「ブェ」を除く)
また、外来音では連続シフトをなるべく活用し、また左右のシフトが絡むことがないようにしました。
このことで、拗音/外来音が高速打鍵しやすくなっていると思います。
スクリプトによる評価
スクリプトの評価では、小梅配列と比べて、悪指運は多少低減できているものの、微悪指運は多くなってしまっています。
交互打鍵率の差が微悪指運になっている感じなので、もう少し交互率を上げた方が良かったかもしれません。
前置シフトと比べて
親指2シフトに対して、前置シフトのメリットと思えるものが大きく2つあります。ひとつは、キーボードを選ばないことです。
親指2シフトであれば、US配列キーボードを使うことができません。
JIS配列ではShiftキーが遠い問題があるので、それを許容できる場合のみということになります。
もうひとつは、悪位置を使用せずに済むということです。
(4シフトで清濁同置で同手利用した場合)
現在私が使用している、弓配列 X-101では、外来音対応のため、単打はフルに使っていますが、
シフト側の文字には、[QY@:/] のような悪位置にカナを一切割り当てていません。
親指シフトではシフトが2つしかないので、どうしても低頻度の文字を悪位置に割り当てなければならなくなります。
設定ファイル
やまぶき用の設定ファイルを配布します。hachidori_x001.yab
Mac OS Xでは現在使用できません。
使用するためには、Teslaを連続シフト対応に改造するか、連続シフト対応の配列エミュレータを作る必要があります。